日本をともに考えるメールマガジン「公開討論のススメ〜あなたの街でも公開討論会を開こう!〜」創刊!
■創刊にあたって:できることからはじめよう!
こんにちは。編集長の安高です。「公開討論のススメ」といきなりハードコア
なタイトルに少々ビビっている人もいるかもしれません(笑)。でも問題意識 は極めて単純で、要は「最近いろいろなことがいつの間にか決められているけ
どこれでいいのだろうか?」という疑問なんです。日本は今、戦後最大の転換 期にある、とされて「官民あげて危機を乗り越えなくてはいけない」という議
論をよく耳にします。でも、「じゃあ『民』はどうやって政治や社会に関わっ ていけばいいのか?」がよくわからない。
印象的な例は最近話題になっている吉野川可動堰をめぐる住民投票です。問題
をめぐる建設省、建設大臣、そして市民団体それぞれの主張の是非はおいてお くとして、あの議論で浮かび上がったのは政・官・民が話し合う「場」の欠如
ではなかったのか。そしてこれはなにも徳島県だけの問題ではなくて、日本全 体の問題ではないか、と思うわけです。
ではどうすればいいのか?という問いに対するアプローチはいろいろあると思
いますが、ここではそのようなアプローチの一つとして「公開討論会」という 試みを取り上げいきたいと思います。この試みは簡単に言えば「選挙候補者の
生の声や考えが聞きたい!」というものです。つまり、「普段選挙の時は選挙 カーの上や路上で候補者が演説してるけどいまいち主張が伝わってこない。だ
ったら皆さんを呼んで話を聞こうじゃないか」ということです。これは極めて 単純な発想なんですけど、意外にもなかった。だったら地域の人でやってみよ
う、というわけです。
もちろん公開討論会の実施上のハードルもいろいろあります。育てる部分もた
くさんある。でも同時に大変面白いツールでもあります。大風呂敷を広げるな らば「民主主義再生の処方箋」になり得る可能性がある、と言えるかもしれま
せん(言い過ぎかな?)。いずれにせよ、公開討論会のレポートを通じて「で きることからはじめよう!」ということを発信していければと思います。
二十一世紀、自立した「個」の社会においては「市民」一人一人の社会的責任
が問われると同時に、社会の中で果たすべき役割も大きく変わってくると思い ます。このメールマガジンが「何をすべきか」を考える一助になれば幸いです。
編集長 安高啓朗
■サンプル
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■配信システム
インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を使用します。詳細はこちら。
■ 配信頻度
基本的に月刊。
リンカーン・フォーラム・プロジェクトとは
これまでの日本では選挙の時、候補者同士の政策論議がほとんど行われないのが当たり前でした。地球と人類の共生社会の創造を目標としているNGO「地球市民会議」では、この政治風土に風穴をあけるため、「公開討論会」で政治家を選ぶというルールを日本に根づかせる支援活動とネットワーク創りを行っています。1996年からスタートしたこのプロジェクトをリンカーン・フォーラムと呼びます。
リンカーン・フォーラムでは『公開討論会マニュアル』を市民に配付して公平中立な運営方法、候補者への出演交渉、集客方法など公開討論会に関するあらゆる面での指導を行い、これまでに150回以上の公開討論会実現を支援しています。実際に開催しているの学生、主婦、会社員、自営業者など、ごく一般的な人たちです。経験者が近隣の選挙で開催したい人にアドバイスをするというボランティアの輪が広がっており、リンカーン・フォーラムの普及グループは全国に8個所に及びます。
地球市民会議リンカーン・フォーラム事務局長 内田豊
リンカーン・フォーラムについてはこちら。
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