先週の土曜日、佐久青年会議所から「佐久市長選挙公開討論会」への参加のお誘いがあった。その理念に掲げる「明るい豊かな社会」の実現に向けて、政治的に公正で中立的な立場の組織として、市民と政治の間に立ち、市民の主体的な政治参加を実現させることが重要な使命と考えているとおっしゃる、佐久青年会議所の姿勢には深く感動し、その目的を共有するものです。
私としても広く自分の政策と人となりを知っていただくには絶好の機会と考え楽しみにしていました。
一方、佐久政策研究会の活動の中で、現市政の財政支出上の問題を調査していく中で、非常に重要な懸案事項が明らかになりました。
公職選挙法に抵触する可能性が非常に高い、現職の市長が関係する寄付行為が行われていたのです。概要は下記の通りです:
公職選挙法違反について
内容:社団法人佐久振興公社(理事長 柳田清二)から公益社団法人青年会議所(理事長 笹沢幸司(当時))に対する寄付行為。
寄付目的:佐久ブルーム支援
寄付金額:500万円
寄付年月日:平成24年11月20日
場所:青年会議所
授与形式:授与式の開催。振興公社理事長(柳田清二)から青年会議所理事長(笹沢幸司)へ手交
問題点:公選法第199条の3では「政治家が役職員、構成員である団体、会社が、選挙区内にある者に対して、政治家の氏名を表示したり、氏名が類推されるような方法で寄付をすることは禁止されており、選挙に関して寄付をすると処罰されます」とされている。
ここにおいて:
●政治家=柳田清二佐久市長=佐久振興公社理事長
●政治家が役職員である団体=佐久振興公社
●選挙区内にある者=佐久青年会議所
●政治家の氏名を表示したり、氏名が類推されるような方法=商工会議所301号室における授与式の開催、柳田理事長名の目録の手交
●選挙に関して寄付をする=11月20日に授与式、26日に立候補表明
この、事案に関して公職選挙法に抵触していないことが判明しない限り、今回の公開討論会に出席することは困難です。なぜならば、法に抵触する可能性が著しく高い事案の当事者が企画し、出席する討論会において、公正で中立的な運営がなされるかは疑問なしとしないからです。皆さんはいかがお考えになるでしょうか?
*関係者のご指摘により笹沢様のお名前、青年会議所の正式名称、授与式の開催場所を訂正しました(平成25年3月2日20:30)。