【2005/9/11現在】

 
ホーム
     
関連記事一覧
 

【2005.9.2】

 

千葉5区で合同個人演説会
【2005.9.11 JANJAN】

 最近各地で定着しはじめてきた公開討論会。今回は急な選挙であったため、準備不足や候補者との調整が折り合わず断念するところ、開催できても全候補予定者が揃わなかったり、あまり人が来なかったりと厳しい状況のところが多い。

 そんな中、満員立ち見の状態の中行われた場所がある。8日(木)に行われた千葉5区の合同個人演説会である。

 合同個人演説会と公開討論会の顔ぶれはほぼ同じだが、位置づけとルールなどに違いがある。開催時期においては、公開討論会が公示(告示)前であるのに対し、合同個人演説会は公示(告示)後である。そして、出席者に関しての違いは、公開討論会の場合は立候補を予定している人で、合同個人演説会は届出を済ませた立候補者である。また、合同個人演説会は選挙運動の一つで、開催の告知手段が制限されている。集客面で考えれば、合同個人演説会は、より一層人に来てもらうのが難しいのである。

 8日の会は、主婦を中心とした有志市民により企画されており、組織的な動員力も期待できず、ご近所や知り合いへの宣伝のみが頼りであった。そのため、開場前はスタッフから「数十人しか来ないんじゃないかしら」という声も聞かれた。

 しかしいざ開けてみると次々と人がやってきて、終いには席が足らず立ち見が続出するほどの盛況ぶりだった。聴衆の年齢層も幅広く、各世代の男女が満遍なく来ていた。中には親といっしょに来た小学生や、自主的に来た高校生もいた。

 ではなぜこんなにも人が集まったのだろうか。理由の一つに「定着」が挙げられると思う。この市民有志の集まり「浦安で公開討論会を開く会」では選挙がある度に公開討論会を実施している。よって、以前に聞きに来たことがあったり、常連の人もいる。

 もう一つ。市川市の南部と浦安市を選挙区とする千葉5区の最大の特徴は、自民・民主・共産の候補者全員が30代、3人分の年齢を足しても100歳に満たないという「若さ」だ。見に来た理由は様々だろうが、この若い3人の討論、というところに惹かれた人も多かったのではないだろうか。

 実際、演説会はそのような期待に応えられるような内容で、各候補それぞれが自分の主張を、時には党と異なる意見も含めしっかりと述べていた。

 演説会が終了した後、聴衆から集めたアンケートを少し覗いてみた。
 「3候補とも若いのに自分の主張をしっかりしていて、意見の違いもわかってよかった」
 「誰に投票するか迷っていたが、今日のを聞いて決断できた」
 「コーディネーターもよかった」などという意見も。

 なかなか厳しいところも多いようであるが、今後の選挙にも各地でこのような会が続くことを期待する。立候補者はぜひ出席して、市民の前で直接討論を繰り広げてほしい。

 終了後の出口では未成年模擬選挙(主催:NPO法人Rights http://www.rights.or.jp/も行われ、会場に聞きに来ていた未成年者が演説会の内容をもとに1票を投じた。

 はたして実際の投票で有権者はどのように判断するのであろうか?

(山崎武昭)

http://www.janjan.jp/area/0509/0509092238/1.php

 

候補者一堂に訴え、増税・郵政で対立 2
【2005.9.07 朝日新聞】


 選挙戦が後半戦に入った6日夜、市民団体「公開討論あおもりフォーラム」が、1、3、4区の合同個人演説会をそれぞれの選挙区内で開いた。各選挙区ともすべての候補者が集まり、テーマに沿って持論を展開した。2区の演説会は7日に開かれる。

 1区では立候補した6人が参加。年金など社会保障制度の財源について、将来的に増税が必要だとの考えと、慎重論の二つの意見が出た。

 4人は一定の条件下での増税の必要性を示した。

 無所属で特定の政党から支援を受けない渋谷哲一氏は、行財政改革の必要性を強調し「そこまで政治も行政もやっているのかなと国民が納得すれば、税制改革もできる」と言う。

 民主党の横山北斗氏は「(これまでは)官僚や一つの党が決めた政策に従ってきた。それでは国民合意は得られない」と指摘し、2大政党が案を示す必要性を訴えた。

 自民党の津島雄二氏は、6月に政府税制調査会が示した「サラリーマン増税」を否定し「節約すれば財源ができるというのは誤解。大事なのは国民合意の形成」と述べた。

 無所属で元自民党県議の升田世喜男氏は「どんな制度も変化に応じて変えないと守れない」。安易な増税を否定し「財源がないなら国民と時間をかけて考えたい」。

 一方、共産党の高柳博明氏は「無駄を見直すのが大切。大企業に応分の負担を求めるべきだ」と増税を否定。社民党の仲谷良子氏も「金持ち優遇の税制は改正すべきだ」と主張した。

 八戸市の市公会堂文化ホールでは、自民の大島理森、共産の松橋三夫、民主の田名部匡代の3氏が出席した。

 大島氏は「政治は結果を出さなければならない。八戸に新しい経済産業都市をつくりたい」と抱負を述べた。松橋氏は「年金未納者は1千万人。暮らしは大変だ。まともな政党が大きくなることが必要だ」と支持を求めた。田名部氏は「戦後日本をつくったお年寄りが、36歳の私にすがる社会ではダメだ。優しい政治をしたい」と訴えた。最後に壇上で3人が握手をし、しめくくった。

 4区は弘前市の駅前市民ホールで行われた。郵政民営化について、国民新党の津島恭一氏は「老後の備えを郵貯、簡保に委ねているささやかな願いを壊していいのか。窓口業務は廃止される」と反対した。

 共産党の船水奐彦氏も「民営化を求めているのはアメリカや日本の大銀行など。もうけのない局は淘汰(とうた)される」と訴えた。

 また、民主党の渋谷修氏も「なぜ民営化しなければならないのか、国会で説明されていない」と批判した。

 これらの反対意見に対し、自民党の木村太郎氏は「郵政のお金は特殊法人に流れてきたが、法人の廃止や民営化が続き、官の部分のお金は少なくなっている。将来に責任を持つなら、さらに改革を進めなければ」と反論した。
(9/7)

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=8521

 

郵政や社会保障で持論/4区予定者、討論会
【2005.9.11 朝日新聞】



(写真)3人の立候補予定者が参加した公開討論会=倉敷市本町の市民会館で

 総選挙の公示を前に、立候補予定者の主張や政策を有権者に知ってもらおうと、岡山4区の予定者3人による公開討論会が29日夜、倉敷市民会館で開かれた。集まった約500人はそれぞれの話に聴き入った。

 3人は、自民新顔の橋本岳氏(31)、民主新顔の柚木道義氏(33)、共産新顔の東毅氏(29)。会を催した実行委員会の中村功芳(あつよし)代表は「政策だけでなく、人柄、本音も感じ取り、投票の参考にしていただければ」とあいさつした。

 3人は、郵政民営化などの構造改革▽社会保障制度改革▽憲法改正・外交といったテーマごとに、持論を展開した。

 郵政民営化について、橋本氏は「民営化により、いろんな自由が増える」と賛成を表明。柚木氏は「小泉改革はサービス低下、外資乗っ取りへの対策が不十分だ」、東氏は「民営化すればもうけ本位になり、つぶれるところも出てくる」と反対の立場を示した。

 社会保障制度改革では、橋本氏は「私も3人の子持ちだが、安心して子を預けられる託児施設づくりが重要だ」と強調。柚木氏は「みなさんの関心事は年金、子育て。郵政よりもっとしないといけないことがある」と訴えた。東氏は「憲法を生かし、しっかり暮らしていけるよう、最低保障年金の導入を」と主張した。

(8/30)

http://mytown.asahi.com/okayama/news01.asp?c=2&kiji=189

 

 

 

選挙:衆院選 10区全候補が政策語る“公開討論会”−−8日に高槻で /大阪
【2005.9.6 毎日新聞】

◇町づくりグループ発案

 大阪10区の全候補者から訴えを聞き、衆院選への関心を高めてもらおうと、地元高槻市の町づくりグループの発案で、8日午後7時から、同市野見町の高槻現代劇場中ホールで“公開討論会”が開かれる。だれでも参加可能で、入場無料。

 若手の自営業者らで作る「高槻まちづくり株式会社」のメンバーらが企画した。討論会では、各候補者によるスピーチの後、郵政民営化や憲法改正、公共事業などについて各自が意見を述べる。司会は、市内在住の大学生が務める。

 メンバー代表で、喫茶店経営の北川潤一郎さん(38)は「政治は人ごとではないと若い人に感じてほしい」と話し、多くの参加を呼びかけている。

 同区には、共産の浅沼和仁▽自民の松浪健太▽民主の肥田美代子▽社民の辻元清美の各氏が立候補しており、全員が参加する予定。問い合わせは同社(072・671・4100)。【鵜塚健】

毎日新聞 2005年9月6日

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/05shuinsen/area/osaka/news/20050906ddlk27010358000c.html

 

’05衆院選:合同演説会、独自色でアピール 有権者、関心高く /千葉
【2005.9.9 毎日新聞】

 ◇前回比開催数減も、関心高く

 11日投開票の衆院選で、市民グループが主催した候補者の合同個人演説会が7日までに4選挙区で開催された。突然の解散で準備期間も短く、03年の前回衆院選と比べ開催された選挙区は三つ減ったものの、主催者や候補者は有権者の関心を高めようと、独自色を打ち出していた。約300人の聴衆が集まった会場もあった。【まとめ・森禎行】

 ◇1区(7日、千葉市・市文化センター)

 ◆視覚に訴え

 民主前職の田嶋要氏(43)と共産新人の佐々木友樹氏(26)が出席。自民元職の臼井日出男氏(66)は支援者集会のため不参加だった。

 佐々木氏は数十センチ四方のパネルを準備。ここ数年、家計収入が減る一方で、企業所得は増えたことを図で示し、「大企業が税負担をすべきだ」と訴えた。一方で田嶋氏は、聴衆に配られたマニフェスト(政権公約)の冊子を利用。演説会のテーマに関連させながら、「憲法の『職業選択の自由』を盾に、公務員の天下りを禁止できないのはおかしい」などと語った。

 ◇2区(4日、習志野市・千葉工業大学)

 ◆「〇×」質問

 社民新人の若松繁男(64)▽共産新人の佐藤健(57)▽自民元職の山中あき子(59)▽民主前職の永田寿康(36)−−の4氏が出席。無所属新人の脇本和夫氏(63)は都合がつかず欠席した。

 特徴は「候補者への○×質問」コーナー。「政治家は天職か」「憲法を変えるべきか」といった十数項目の質問に対し、候補者が「○」か「×」のボードを上げた。次いで4項目のテーマで各氏の意見を聞いた。外交問題では「アジア外交をもっと重視すべきだ」と訴えた2候補者が、握手を交わす場面もあった。

 ◇5区(5日、市川市・行徳文化ホール)

 ◆隠れた争点

 民主前職の村越祐民氏(31)、共産新人の師岡徹氏(30)、自民新人の薗浦健太郎氏(33)が出席し、唯一、全候補がそろった演説会となった。

 コーディネーターが障害者支援NPO理事長のため、解散で廃案となった障害者自立支援法もテーマに選ばれた。村越氏は「法案は障害者の実情を踏まえておらず、反対だ」、師岡氏は「公共事業の予算を回し、財源確保すべきだ」、薗浦氏は「厳しい国家財政のため、一定負担はやむを得ない」と、持論を展開。地域に即した外環自動車道や治安問題も取り上げられた。

 ◇7区(6日、流山市・南流山センター)

 ◆応酬過熱“一騎打ち”−−質問合戦

 自民新人の松本和巳氏(40)は支持者回りのため欠席し、民主前職の内山晃氏(51)と共産新人の徳増記代子氏(52)の“一騎打ち”となった。

 4分間で自分の主張をした後、互いへの1分間の質問と回答を繰り返す手法が取られ、応酬も過熱。徳増氏が「国などからのしがらみができないよう、共産党は政党助成金を受け取っていないが、民主党はどうか」と尋ねると、内山氏は「共産党員も納税者なのだから、受け取ればいい。私は厳格に活動資金として使っている」と切り返した。

毎日新聞 2005年9月9日

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/news/20050909ddlk12010338000c.html

 


Copyright(C) Lincoln Forum. All rights reserved.